エッジコンピューティング導入で期待できるメリットとは？
“5GがスタートしIoT化がより進むために欠かせない通信技法と言えば、エッジコンピューティングです。ここではエッジコンピューティングのメリットをまとめてみましょう。
【エッジコンピューティング導入のメリットとは？】
エッジコンピューティングを導入するとどのようなメリットが得られるのでしょうか？ここではエッジコンピューティング導入のメリットについてまとめてみましょう。
＜膨大なデータを円滑に処理できる＞
例えば製造現場でIoT化進むと、複数の機器や設備から収集される膨大なデータ処理を常時行うことが必要です。そのためにはデータ処理方法を工夫して、サーバーや通信回線を安定化させなければなりません。
そのような状況でエッジコンピューティングを導入すると、複数のサーバーでデータ処理を行うことができ、膨大なデータを円滑に処理できるでしょう。処理しなければいけないデータの量が膨大であったとしても、データを分散化させることができるので、1つのサーバーで処理するデータ量は少ないです。
＜リアルタイム性＞
エッジコンピューティングは利用端末に近いエリアにサーバーを配置します。そのため端末とサーバー間の通信距離を短くすることが可能です。これによってデータ処理や通信速度がアップし、データを扱う上でリアルタイム性を確保できるでしょう。リアルタイムで情報収集することができれば、生産管理や製造ラインの改善・調整に対しても迅速な対応ができます。意思決定のスピードはアップし、高速でPDCAを回せるようになるでしょう。
＜BCP（事業継続計画）の実現＞
クラウドコンピューティングではクラウドサーバーが故障でダウンすると全てデータを取り扱うことができなくなります。しかしエッジコンピューティングでは、エッジサーバーでデータ処理するので、クラウドサーバーがダウンしてもエッジサーバーのデータを利用できます。特に製造業においては、災害やトラブルで製造ラインが稼働できなくなってしまうと損失が大きいです。リスク管理としてすぐに復旧・稼働できる体制を整えておくことは重要です。
＜通信コストの削減ができる＞
クラウドコンピューティングでは全てのデータをクラウドサーバーに送ります。そのため通信するデータ量が膨大となり、データの通信コストや管理コストが高くなる傾向にありました。一方エッジコンピューティングでは、エッジサーバーでデータ処理をしてからクラウドサーバーに送るので、通信データ容量は小さくなります。通信データ容量が小さくなれば、その分通信コストは削減でき、通信回線やクラウドサーバーへの投資が少なくなるでしょう。”